コスモスの秘密 理科研究室新聞
編集:小県東部中学校
理科教科会
   コスモスの秘密パート3
1999年「コスモスの秘密」を作成した。いくつか気になる点があったので、2000年8月再度確認を行ってみた。以下に、調査した内容を報告する。(撮影:原田 昇)

1。コスモスの茎の様子


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コスモスの茎断面を再度観察してみた。切片の作成は両刃かみそりを使い手で注意深く切断した。できれば、花の咲いている下当たりの茎がよい。簡易ミクロトームの利用は結局うまくはいかなかった。
 生徒が行うにはかなり技術的な問題があるため、教師が準備しておくと授業としてはスムーズに行くと考える。できれば切っている教師の姿は見せたい。方法等々が理解しやすい。
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2。コスモスの葉の様子

(1)コスモスの気孔
昨年に続いて気孔の観察を行った。やはり葉を観察するための準備(表皮を剥ぐ)が難しかった。しかし、わずかの面積さえとれれば十分観察可能である。
○細い葉に葉脈を観察する事ができなかった。
○単位面積当たりの気孔の数は、
コスモス:0.12mu当たり14〜16個、
*ツユクサ:0.12mu当たり 4〜 6個
*マサキ :0.12mu当たり22〜24個
数量的にコスモスは特に多いというわけではなかった。蒸散量との関係は・・・?
(2)参考:ツユクサの葉の気孔(左:ツユクサの葉の裏側の気孔、右:ツユクサの葉の表側の気孔)
(3)参考:マサキの葉の気孔、肉厚のため気孔を観察するのは非常に難しい。(左は直接観察、右はセメダインを葉に付け乾いた後、乾いたセメダインを検鏡した。)


3。コスモスの発芽根先端の細胞分裂

昨年の観察に比べプレパラートの作成に時間がかかった。なかなか、ここにあげられるような細胞を観察することができなかった。そこで、何度か試みる中で・・・
方法:@かなりはやく発芽するするため、材料としては便利である。A硬いと考えられ、塩酸処理の時間は通常の倍以上行った。B酢酸オルセインでの染色も2分以上行った。C後は教科書に記載された方法で押しつぶしを行った。Dなかなか染まらないが、分裂している組織は染色しやすく、ひとめで分かる。E染色されている部分を観察する。成長点が狭いように感じた。
残念ながら今回の分裂部分は少なかった。なお、この顕微鏡の撮影は、顕微鏡専用のカメラを使用している。(オリンパス製)

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